経済的に豊かになるために、投資をすべきだとわかっているけれど。
投資はよくわからないし、難しくてこわいからなかなか手が出せない。
そんな方もきっと多いと思います。私もその一人でした。
そんな自分が今は株を買ったりインデックス投資をして、資産も少しずつ増やせています。
「難しい」「こわい」イメージを払拭し、実行(投資)に移すことができたのは、投資をわかりやすく楽しく学ぶ機会に出会えたから。
その機会こそ、「インベスターZ」という漫画との出会いです。
インベスターZの基本情報
- 著者は三田紀房氏
- 出版:講談社(掲載誌:モーニング)
- 投資をテーマにした作品(全21巻)
あらすじをざっくりまとめると、主人公は進学校・道塾学園にトップ入学した中学一年生の財前孝史。彼は学園で秘密裏に活動している「投資部」に勧誘され、入部することになります。
この投資部の活動は、成績優秀な生徒の投資(資産3000億の運用!)により、学園の運営資金を稼ぐこと。
投資の知識も経験も全くない中学一年生の主人公が、この投資部での教えや実践を通して、さまざまな投資のこと、社会経済や歴史、生き方を学んでいくお話です。
投資経験のない人が、株取引やその他の投資を始めるまえに、知っておくべき基礎知識や考え方が学べる本作。
具体的にどんなことが学べるのか(ネタバレは避けつつ)、今回まとめてみました。
インベスターZは資産形成の入口。投資全般を基礎から勉強できる。
資産を増やすなら貯金だけではだめで、投資をするべきと聞くけれど。
投資って一体なんだろう。
インベスターZでは、さまざまな投資が紹介されています。
株、FX、不動産、金、保険商品…。
名前は聞いたことがあっても、その特徴や本質は説明できない。
作中ではそんなひとつひとつの投資について、中学一年生の主人公財前孝史と一緒に学び、考え、掘り下げることができます。
「株取引は難しい」のイメージが変わる。銘柄選びや投資のヒントは日常生活の中に
さまざまな投資方法が登場するインベスターZ。なかでも一番力を入れて描かれているのは、やはり株投資。
投資先の企業や業種の選び方がわからない…という人も多いのではないでしょうか?
わたしも投資対象を決めるのに、専門書を読み漁ったり、ネット検索などに時間をかけるものと思っていました。
インベスターZに学んだのは、投資の情報や儲かるビジネスの気づきは、日常生活そのものにあるということ。
身近なサービスや、自分が魅力に感じているお店にはどんな企業努力があるのか?
なぜ人気がある(儲かる)のか?
実際に足を運び、商品やサービスを見て考えることが、企業研究・投資対象の分析に大事なアプローチなのです。
興味のある分野を徹底的に調べることから投資は始まる。
インベスターZの3巻には、JINSやセブン&アイ、アルソックなど身近な会社がたくさん登場し、そのビジネスモデルを考察していきます。
ふだんの何気ない消費活動に、今までとは別の視点が加わることで見える世界が変わってくるような感覚がありました。
4巻では、再生医療産業やiPS細胞が取り上げられています。先進技術が学べるだけでなく、研究費と世界競争の切り口から、投資との関係性やその重要性について考えさせられる内容です。
インベスターZで描かれる円安とFX
今月に入り(2022年9月)、円相場が一時145円近くまで下落することが何回かありました。
そもそも円安ってどういうこと?円安はだめなのか?
通貨の価値についての基礎知識から、実際にFXの取引の様子まで、わかりやすく描かれた10巻。
FXのレバレッジの怖さも知ることができますよ😅
インベスターZに学ぶ金投資

円とは反対に、金の価格は高騰しているとよく耳にしますね。
18巻は、金の歴史や希少性を改めて認識する機会になります。
株投資に抵抗がある方や、分散投資をしたい方にも魅力的な投資手段だと思います。
金を買おうか迷っている方は、まずこの巻だけでも読んでみては?
インベスターZが暴く保険のカラクリ
保険は種類や商品があまりに多く、また内容も複雑になっています。
難しくてよくわからないけど「とりあえず入っておけば安心」という感覚の人も多いのではないでしょうか?
16巻は生命保険の必要性を問い直す内容です。
そんなことを今一度考えるきっかけになること間違いなし。
保険のセールスマン(セールスレディ)に言われるがまま加入するのではなく、わからないことは質問し、よく考えること。
これだけでも固定費削減の第一歩です。
インベスターzと、インフルエンサー両学長(リベラルアーツ大学)に背中を押されて、コノハズク家では保険の見直しを行いました。
夫婦ともども、医療保険、自動車保険、生命保険の見直しをして、いずれの保険料も減額。
固定費を抑えることができています。
インベスターZで語られる貯金と本多静六
本作では貯金のできない専業主婦が、喫茶店を経営するシングルマザーに家計のやりくりについて相談するシーンがあります(18巻)。

相談をうけた経営者が紹介するのが本多静六の「私の財産告白」。
彼は一代で巨額の富を築くのですが、その方法は特別なものではありません。
まずは地道にコツコツと働いて貯金、そのお金を投資して資産を形成していきます。
もちろんその資産形成についての勉強や努力、センスがあったからこそ、これだけの成長があるのだと思います。
彼の生き様を知るなかで思ったことがひとつ。
お金持ちになるための抜け道はなく、コツコツと積み上げることこそがいちばんの近道。
すぐに成果が出ないとやめてしまいたくなるけれど、小さな積み上げこそ大事に継続していかなきゃなと思える内容でした。
インベスターZで掘り下げる会社四季報の歴史と100年続く企業の強み
株の銘柄選びや、投資先のリサーチの参考資料として会社四季報は有名です。
四季報の何がすごいのか、その存在のありがたみも知ることができる12巻。
また日本は他の国と比べて100年以上続く企業が多いことにも触れています。
会社が潰れずに長く生き残っていくために必要なこととは?
老舗企業の強みを探究することは、今後の投資先を見極める一助になるでしょう。
就職も投資の1つ?インベスターZの鋭い指摘と観察眼
インベスターZでは、就職も自分を資本とする、人生をかけた投資であると指摘。(4巻5巻)
以前紹介した銀のアンカーにも通ずるところがあるのですが、就職活動の企業分析と、投資対象の分析は共通するものがあると感じました。
やはり投資は特異なものではなく、日常と結びついたものであり、わたしたちは無意識に投資をしているのだという事実にハッとさせられます。
投資を「何となくこわい」から、「やってみたい」に変えてくれた本作
インベスターzの全巻通して教えられたことは、投資はこわいものではなく、身近なものだということ。
そして、投資を続けることで会社を知り、世界を知り、自分の視野も未来の可能性も広がっていくのだということ。
何となく、投資はハイリスクで怪しいイメージを持っていましたが、リスクをきちんと知り、自分に合った投資をすることで、経済的にも人間的にも豊かな人生を送ることができるんだと思えました。
実際に少しずつ株を購入することで、以前よりも社会のできごとや経済に関心が持てるように。
20代の自分には考えられなかった感覚や視野を持ち、自分の成長を実感しています。
未知のものに対する恐怖や不安は、知ることで払拭できます。
資産形成のために投資に興味を持っているけれど、こわくて踏み出せないという方はぜひ、知ることから始めてみてください。
投資を知る・学ぶのは難しくて時間がかかりそう。と思われた方にはぜひ、インベスターZを活用してもらいたいです。
夢中で読んでいるうちに、いつの間にか投資に対するイメージが変わっているはず😉
コメント
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