母乳どのくらい出てる?​量がわからなくて、搾乳器を目安の一つに使ってみました

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授乳 妊活&子育て

赤ちゃんが母乳を飲んだ量がわからなくて困ることっていろいろありますよね。

例えば、こんなことで悩まれたりしませんか。

  • 次の授乳までの間隔
  • 泣いている理由の推測
  • 成長や体重が増えているか不安
  • ミルクと混合の場合は、ミルクを足す量(私は混合でした)


「泣いていたらまずは授乳」と言われるくらい、赤ちゃんにとって重要な母乳とミルク。

だからこそ、「この子にはどのくらいの量が必要で、今どのくらい飲んだんだろう?」と​気になって心配にもなりますよね。

出生時、わたしの息子は2500gと超軽量。

なんとしても1ヶ月で1キロ増やさなければ!と当時は強いプレッシャーを感じていました。



​そこで​母乳量を知るために使ったのが搾乳器。

胸が張ったときに使うのが一般的だと思いますが、母乳量の測定にも一役買ってくれました。


そこで

  • 測定した月齢ごとの母乳量や、息子の体重の記録
  • なぜスケールじゃなくて搾乳器がおススメなのか
  • 母乳量の変化に伴って、目に見えた変化
  • 搾乳器の使える点とイマイチなところ

をお伝えします。


お読みになる前に、注意点があります。

①個人の計測結果を公開しますが、ほんの一例に過ぎません。

データと言えるほど正確なものではなく、ただの記録です。「いちサンプル」として見て頂ければ  と思います。

②成長曲線から外れているなど、栄養管理に不安や悩みを抱えている方は専門家(産科や小児科の先生、助産師など)へ相談し、その指導に従ってくださいね。


このブログで公開する記録より、有益な情報はないか?探したところ、

少し古いですが、母乳哺乳量を測った研究データを見つけました。

次章で取り上げますので、まずはそちらを参考になさってみてくださいね。


「哺乳量」の研究結果から導かれた平均値

下記の研究では、月齢1か月〜5か月の乳児における平均母乳哺乳量は780ml/1日との結果が出ています。

「離乳前乳児の哺乳量に関する研究」:栄養学雑誌Vol. 62 No. 6 369•`372 (2004)


※月齢ごとの平均哺乳量は「図1 乳児の1日平均母乳哺乳量」で確認できます。

1か月と5か月では大きく違うだろうと思いきや、意外とそれほど差がないことに驚きました。


他にも意外だったことが。

  • 母乳哺乳量の「ピーク時」にもかなりバラつきがある
  • 母乳哺乳量と、体重増加量は月齢4カ月を過ぎる頃には相関関係が見られない


「母乳哺乳量」はその名のとおり「赤ちゃんが母乳を飲んだ量」です。

そのため、「母乳がどのくらい出ているのか」を示す数字ではありません。

(母乳がたくさん出るお母さんだったとしても、赤ちゃんがそれほど飲まなければ母乳哺乳量はそれほど多くない、ということですよね。)


この研究情報から、よく分かることが1つ。

やはり…「個体差(母、赤ちゃん)があり、平均値を自分に当てはめることはできない」ということ。


「平均780mlなのねー。じゃ私もそのくらいかな。」と簡単にはいかないですよね。

実際、私の場合にはもっとも母乳が出ていた時期でも、(搾乳で測った量で)470ml/1日 程度でした。


月齢ごとに搾乳器で測った自分の母乳の量と、息子の体重データ

出産、退院までの数日間の母乳は、10mlほど(病院のスケールで計測)出ていました。

以下は搾乳して測った記録です。

搾乳した時期搾乳した量息子の体重
0ヶ月と半月40ml(出生時)
2,500g
1ヶ月40ml3,730g
2ヶ月80ml4,920g
3ヶ月90ml5,952g
4ヶ月120ml6,620g
5ヶ月50ml7,290g
搾乳した母乳量と、息子の体重


冒頭でも触れましたが、これは研究データではなく単なる一個人の記録に過ぎません


2,3日に分けて測り、平均を出していますが、搾乳した時間はバラバラ。

食事内容も日によって違い、夜泣きなどで睡眠時間もかなり変動しました。


不思議なのは、4か月の頃には最初の3倍も母乳が出ているのに感覚的には何もわからないんですよね。

5か月になると、急激に母乳が出なくなってしまったのにも驚きましたが、そのときにも減っていく感覚というのはなかったです。


搾乳器でしぼる量と、赤ちゃんが吸う量に差は無いの?

初めて搾乳器で母乳​量を測ったとき。増えてる!!と喜んだものの、

果たして 搾乳量=赤ちゃんの飲んだ量 なのか?

ということが気がかりでした。


それを確認すべく、1ヶ月検診でスケールで測らせてもらうことに。

授乳前後の体重を測定した結果、搾乳した量と同じ40ml分の体重増加が確認出来ました。


あくまでもこれは「私の場合」であり、個人のほんの一例です。

手動の搾乳器なので、そもそも搾乳量に個人差があり、さらに赤ちゃんの吸う量にも個体差がある。

一概に搾乳量は哺乳量に近いとも言えないかもしれません。


不安な方は、​スケール​計測で母乳量を計測し、搾乳した量と比較してみると安心かと思います。

スケールを貸してくれる産院や支援センターもあります。


私の息子は、生後1ヶ月で哺乳する量が、搾乳した量と同じくらいだったので、成長と共に吸う力が強くなっていくだろう(少なくとも哺乳量が減っていくことは無いでしょう)と予測。

そのため搾乳した量くらいは飲めている、と想定してミルクを足す量を決めていました。


ちなみに使用していた搾乳器は「手動」。

その理由や、選んだポイントなどは後述(こちら:スケールではなく、私が搾乳器(手動)を選んだ理由)します。


母乳が急に増えた時期は?目に見えた息子の変化

母乳が格段に増えたときは、息子の様子にもこんな変化が見られました。

  1. ミルクの飲みが悪い(飲まない)
  2. 吐き戻しがひどい

※こうした変化も当然個体差があって、赤ちゃんがみなこのようなサインを出すわけでは無いと思います。あくまでも一例として、参考にしていただけたらと思います。



生後まもなくの母乳10ml40mlまで増えたとき。

ミルクの飲みが悪く、哺乳瓶をくわえてもすぐに口から離してしまう。

まだ満腹中枢が発達していない時期ですが、それでも満腹でおなかが苦しかったのかもしれません。


生後2か月になると40ml→80mlまで母乳が出るようになります。

一気にミルクを飲み、数十分すると大量に吐く、ということが増えました。

トイレに行って戻ると、ミルクの池ができていて驚いた、という日も。


当時、なんでミルクをあんまり飲まないんだろう?

こんなに吐くのは何が原因なのかな?

と疑問に思ったのが、搾乳をするきっかけです。


測ってみて「そうか、やっぱり母乳が急に出るようになったからなんだ」と納得。

適切なミルクの量の調整ができるようになりました。


母乳足りない​?​出なくなった時期と息子のサイン

母乳が急に増えたときと同様、減ったときにも息子に変化が。

130ml(4カ月)→50ml(5か月)

母乳がどんどん出なくなっていったこの期間、息子は授乳中に怒るようになりました。


うなりながら乳首を引っ張るようになったのです。

なんどもそれを繰り返すので、痛いのも嫌だし授乳時間も伸びてしまいストレスでした。


6か月以降はミルクをメインにし、母乳は精神安定剤としてくわえる程度に。

生理が再開したのも6か月の中頃でした。


スケールではなく、私が搾乳器(手動)を選んだ理由

赤ちゃんが飲んだ母乳の量を測るには、スケールが一般的。

それを避けたのには以下の理由があります。

  • 数値に頼り過ぎて、神経質になるのは嫌
  • 単純に毎回測るのが面倒
  • スケールで測れる月齢は短く、すぐに使えなくなる


スケールの数値通りに測って、足りない分をミルクで補って…

毎回毎回、赤ちゃんが飲む量が全く同じってなんだか不自然な気がして。

人って気分や体調で食べる量が変わるのが普通じゃないですか。


毎回きっちり測って仕事のように授乳するのはちょっと抵抗がある。

「適当」がわかるくらいの感覚も身につけたい。

そんな思いが強かったので、ざっくりとした指標になりそうな搾乳器を使うことにしたのです。


どんな搾乳器がよいのか?ですが、「電動」より「手動」がおすすめです。

1か月検診のとき、搾乳器で測っていることを助産師さんに伝えると手動がよいとのこと。

赤ちゃんに吸われるのと近い感覚だそう。


メーカーですが、わたしはピジョンを使用。

普段、使用している哺乳瓶もピジョンだったのが理由です。

搾乳器には哺乳瓶がついており、月齢ごとに乳首を付け替えていけばミルクの授乳に使えるのです。


ピジョンの哺乳瓶はメジャーです。

のちのち、乳首だけを買い足していくのですが、近くのドラッグストアでもピジョンなら販売されています。

入手しやすく、もちろん使い勝手もよい。


金額的にも、電動の搾乳器の半額くらいです。「たまに使う」程度なら、手動がお手頃ですね。

そして、もう一つはレンチン消毒が可能であるということ。

普段、西松屋で購入したレンジ消毒器を使っているのですが、5分で消毒が完了するのでラクで便利。

ただ1つだけ難点が、レンチンができない哺乳瓶(メーカー)があること。

ピジョンはレンジ対応だったので、この問題もクリア。


搾乳器に付属の哺乳瓶に加えて、2本のピジョンの哺乳瓶を購入。

息子は現在10か月になりますが、外出用や麦茶を入れる分など、現在計3本をフル稼働させています。


搾乳器(手動)のイマイチなところ

実際に使ってみて不便に感じた点もやはりありました。

  1. 手搾りなので手が疲れる
  2. 部品が多く洗うのが手間
  3. 弁の消耗・劣化で吸引が弱まり、うまく測れないことがある


右胸10分、左胸10分 計20分ほど手で絞っていたのでやはり手が疲れます。

わたしは計測のため月に数回なので、それほどストレスには感じませんでしたが…。

毎日搾乳をされる方は、負担の少ない電動のほうがいいかもです。


(上記2について)

搾乳器は絞る部分、溜める哺乳瓶部分、それらを接続する部品などいくつかのパーツが組み合わさっています。

搾乳後にそれらを分解して、洗って(念のため、レンチン消毒も)の作業は面倒でした。

食洗器があるご家庭ならそこの負担はあまり関係ないかもしれませんが…。


パーツをいくつも洗うのはめんどくさかったですが、使用するときの組み立ては負担に感じませんでした。

機械音痴のわたしは、最初、組み立てが難しいのではと不安でした。

1回目こそ、説明書を見ながら10分近くかかりましたが、2回目からは簡単にすぐ準備ができるように。

構造がそれほど難しくないので、1か月ぶりの使用でも覚えており、苦労せずに組み立てられました。


上記不便な点の3つめは、注意点でもあります。

私はこれが原因でうまく測れないことがありました。

せっかく手が痛くなるまで頑張ったのに、哺乳瓶に全然母乳が溜まらず、ボタボタ吸引口からこぼれて服がベタベタになりイラッとしました。


こうなるときは、特徴があるので気をつけてください。

  • いつもより吸引が弱い感じで密着感が無い
  • 搾乳器を胸から離すと、周りにベタベタと母乳がついていて流れ落ちる

上記の原因は、シリコーン弁の消耗によるものです。

付属の予備の弁があるので、取り換えればまた問題なく搾乳ができるようになります。

詳しくは、ピジョン搾乳器用品Q&Aの「上手に吸引できないとき」の部分をご参照ください。


自分の母乳量を知る目安は、「スマホ検索」よりも「搾乳」が近いかもしれない

私たちは、当然わかっているんです。

他人のデータや平均値が、自分のケースとは違うということを。


でも、だからこそ知りたいですよね。

丸ごとサンプルを自分に当てはめたりしないために。


母乳量の個人差には、どのくらい差があるのか?

量の変化は、どれほど「様々」なのか?

「人それぞれ」の具体的な「それぞれ」を。


そんな思いで、キーワードを変えては検索をしまくっていた私。

「母乳 量 平均」 と何度検索したことか。


「平均値」でヒットする情報は母乳の摂取量(必要量)ばかり。

母乳が「出る量」の平均値が書かれた情報には辿り着けません。


もし同じことをされている方がいたら。

時間がもったいないのでどうか検索はあきらめて、休息してください。

少しでも睡眠をとったり、好きなことしてください。


そうは言っても調べずにはいられない、という方へ。

20分、検索するかわりに両胸を搾乳してみてください。


搾乳した量は、赤ちゃんが飲んでいる母乳量とは少し違うかもしれません。

でもそのデータは、スマホの情報よりきっと「あなた」に近い情報です。


このブログにたどり着いたのは、赤ちゃんの成長のために一生懸命な人だから。

とても幸せな赤ちゃんですね。

赤ちゃんが健やかに成長しますように。

そこに流れる時間が穏やかで楽しくありますように。

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